平成28年基準地価公表。公示地価との違いはどこにある?

※当事務所の町内にも基準地価の調査地点があります。

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京都市左京区で開業している税理士です。元税理士試験受験予備校「相続税法」講師。相続税や所得税など「個人の方にかかる税金」に特化した税理士として活動中。個人で運営し、「税理士が直接お客様に全てのサービスを提供すること」を大切にしています。詳しいプロフィール「DEEN 税理士」「Nikon 税理士」で検索1位な個人ブログはこちら

今週、平成28年の「基準地価(基準地標準価格)」が国土交通省から発表されました。

今日はこの「基準地価」について、同じような用語としてよく目にする「公示地価」との違いも含めて解説してみます。

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「基準地価」とはそもそも何?

「基準地価」が何なのかといえば、各都道府県が毎年公表している土地の取引価格の目安です。
不動産鑑定士の意見をもとに求めた、特定の調査地点(京都市左京区●●町●番地など)での7月1日現在の土地の「正常価格」を表しています。

「正常価格」というのは、現在その土地の上に建っている建物の形や土地の貸借の形態などは一切無視して、その土地を有効活用するとした場合にその土地につくと思われる値段のことです。
1平方メートルあたりの金額で公表されます。

我が事務所の町内にも調査地点が存在します

実は、ウチの事務所の町内(京都市左京区下鴨夜光町)にはこの基準地価の調査地点が存在します。
近所の調査地点

こちらがその地点付近の写真です。閑静な住宅街の一角ですね。
先日公表されたこちらの基準地価は417,000円(1平方メートルあたり)。
200㎡の土地を持っていれば、それだけでなんと8,340万円!

ちなみにこの値段は、商業地も含めた全ての左京区内の調査地点の中で最高値でした。
住宅地に限ってみても京都市内全域で2番目の高さとか…(^o^)

ウチの事務所は賃貸なんですが、これだけの地価に見合った賃料を私が払っているかといえばそうでもないので、家主さんには感謝しないとですね(^^;

京都府下の状況は?

京都府が発表している資料によると、京都府域の地価は、住宅地は9年連続の下落(前年比0.4%のマイナス)ですが、商業地は3年連続の上昇(前年比3.3%のプラス)。
京都市内に限ると、住宅地は前年比0.6%のプラス、商業地は前年比6.5%(!)のプラスだそうです。
スクリーンショット

上の数字をはじめ、今年の京都府域の基準地価についての情報は↓こちらのリンク先のページの「地価調査の結果について」というタイトルの下に載っています。

「公示地価」との違いは?

以上が「基準地価」というものの概要ですが、世の中にはこの基準地価と似たような言葉がもう1つ存在します。
それが何かといえば、「公示地価」です。

よく春先に目にor耳にするこの言葉。
これって、基準地価と一体何が違うんでしょう?

違う点は以下の4つです!

1:地価を評価する時点
基準地価が7月1日時点の価格なのに対して、公示地価は1月1日時点の価格である。

2:公表の時期
基準地価は9月下旬に公表されるが、公示地価は3月下旬に公示される。

3:調査地点
基準地価の調査地点は公示地価のそれよりも幅広い。基準地価は公示地価を補足しているイメージ。

4:地価を決定する機関
どちらも公表は国土交通省経由だが、公示地価は国土交通省が直接決定するのに対して、基準地価は各都道府県が決定する。

というように、それぞれわずかに違いはありますが、実は大きなところではほとんど変わりません。
基準地価は半年前に公示された公示地価を補足するものだ、というイメージを持って頂ければそれでほぼ正解かと(^o^)

基準地価と公示地価は国土交通省のHPで合わせて確認できます

これら基準地価と公示地価は、国土交通省の「標準地・基準地検索システム」で日本全国全ての地点の数字が確認できます。
このように、基準地価と公示地価をまとめて地図の形で確認することもできます。
スクリーンショット

興味のある方は是非ご自身の住んでいる場所周辺の地価を調べてみて下さい!

まとめ 土地の値段は「一物四価」「一物五価」状態

ほかにも、公的な機関が公表したり弾き出したりする土地の値段に関する数字としては、「路線価」「固定資産税評価額」がありますが、それぞれ、

「路線価」=相続税や贈与税の計算での土地の課税評価額(=「相続税評価額」)を求めるために国税庁が毎年7月1日に公表する、土地の1平方メートルあたりの価格。金額は公示地価や基準地価のだいたい8割程度。

詳しくは以下の記事をご覧下さい。
相続税路線価は公開前でも目安の数字が予想できます【公示地価の約8割】

「固定資産税評価額」=固定資産税や不動産取得税などの計算に使うために市町村が決定する1つの土地全体の価格。金額は公示地価や基準地価のだいたい7割程度。

といった特徴があります。
これらは税金を課税するために直接使っていく値段であるという点で、今日見ている基準地価や公示地価とは大きな違いがあります。
とはいえ、これらの数字も基準地価や公示地価を基として公表されているので、まぁ関連性はあるんですけどね(^^;

場所によっては、1つの土地について、「基準地価」「公示地価」「路線価」「固定資産税評価額」の4つの金額が全て付いているところもあります。
これら4つの値段が付いている状態のことを、業界では「一物四価」と呼んでいます。
もちろん、これら以外に不動産市場において実際に取引される価格(実勢価格、時価)もあるわけですから、それも入れると「一物五価」状態。

…なんだかとってもややこしいですが、土地の売買を検討されている方にとっては売値や買値にも直接影響を与える数字ですから、これら4つの金額の特徴は押さえておいて損は無いと思います。

東京五輪が4年後に控え、低金利政策が続くなどの今の状況の中で、今後これらの土地の値段がどのような動きを見せていくのか注目ですね。


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