平成29年分の路線価図(財産評価基準書)公開。京都の商業地の路線価は今年も上昇傾向

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京都市左京区で開業している税理士です。 元税理士試験受験校「相続税法」講師。 相続税や所得税、贈与税など「個人の方にかかる税金」に特化した税理士として活動しています。詳しいプロフィール個人ブログも更新中です

今日(平成29年7月3日)、国税庁のホームページで平成29年分の「財産評価基準書」が公開されました。

見た目がガラッと変わって驚かされた昨年のようなサプライズは無かったですね(^^;

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この記事以外にも、基本的な内容からマニアックな話まで、いろいろ書いています。
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「財産評価基準書」とは?

「財産評価基準書」というのは一般的には全く馴染みが無い言葉ですが、ざっくり説明すると、
取得した土地について相続税や贈与税がいくらかかるのかを計算するときに使う「路線価図」や「倍率表」など、「財産評価」で使っていく資料の総称です。

どんなのが挙がっているのか、列挙してみただけでもこんなにあります。

【土地関係】
・路線価図
・評価倍率表(一般の土地等用)
・評価倍率表(上記以外)
・宅地造成費の金額表
・鉱泉地の評価
・雑種地の評価
・耕作権の評価
・占用権の評価

【土地関係以外】
・借家権割合
・森林の立木の標準価格表
・電話加入権の評価
・農業投資価格の金額表
・家屋の固定資産税評価額に乗ずる倍率
・伐採制限等を受けている山林の評価

全部、相続税や贈与税の計算をするときに使っていくものばかりです。
その数字は毎年更新され、以下の国税庁のページに直近7年分のものが公開されています。
財産評価基準書|国税庁

中でも有名なのは「路線価図」

上に挙げたものの中でも一番有名なのは、都市部にある宅地の評価で使っていく「路線価図」ですね。

宅地の評価で使う路線価が記載された↓このような地図が、都市部のすべての地点ごとに公表されています。
(当事務所周辺の路線価図を引っ張ってきました。)

路線価図の各地点別の探し方は昨年の以下の記事で解説しています。
平成28年分の路線価図(財産評価基準書)公開。路線価は前年よりも上昇傾向

今日公開されたのは「平成29年分」の数字です

で、今日公開されたのはこれらの平成29年分の数字です。

実は、路線価などは、相続や贈与が発生したその年分の数字を使います。
つまり、今日公開されたものは今年の1月1日〜12月31日までの間に発生した相続や贈与での税額の計算で使っていくものです。

たとえ1月に発生した相続でも、今日公開されたこの数字がなければ、相続税がいくらかかるのかという正確な数字は出すことができません。
今年発生した相続税の申告業務を受任している我々税理士にとっても、今日は待ちに待った1日でした(^^;

気になる路線価の金額の推移は?

というわけで、今日はそんな路線価図が公開されたわけですが、
やっぱり気になるのは、どんな金額が付いていて、それが前年と比べてどうなのかという点ですよね。

気になったので、京都市内の2つの地点の路線価の推移を調べてみました。

事務所周辺の住宅地は?

まず1つ目は、上で紹介した当事務所周辺の路線価図の中に載っている場所です。

(国土交通省が毎年3月に公表する)公示地価の標準地として指定されている「左京区下鴨萩ヶ垣内町6番地」の直近3年間の路線価の推移を表にまとめてみました。(カッコ内は対前年比)

H27H28H29
340,000円(103.0%)350,000円(102.9%)360,000円(102.8%)

ご覧のとおり、毎年10万円ずつ上昇してきているのがわかります。

繁華街(商業地)は?

もっと上昇が顕著なのは2つ目の地点です。
今年の公示地価の商業地の上昇率で全国6位(!)に入ったという「東山区祇園町北側277番地」。

八坂神社の目の前、観光客で賑わう繁華街にある公示地価の標準地です。
ちょうど5月に↓この写真を撮った場所あたり。

こちらの路線価の推移はこんな感じになっています。

H27H28H29
770,000円(108.4%)960,000円(124.6%)1,240,000円(129.1%)

なんと、たった2年で路線価が1.6倍にはね上がっています。
これはなかなかえげつない上がり方ですね…。

路線価は公示地価を参考にして決定される

実は、この路線価は毎年3月に公表される公示地価の金額を基準にして決定されます。
(公示地価≒実際の取引価格の約8割が路線価、という感じです。)

公示地価ベースでの京都府全体の今年の地価変動率は、
・住宅地で0.0%(つまり前年と横ばい)
・商業地で4.5%

だったとのこと。
今回紹介している2地点はこれらよりも派手に値上がりしている形です。

京都市内はインバウンド景気やホテル需要、高級マンション需要が高い状態が続いていますので、それが地価の上昇を呼び、そしてそれが路線価にも反映されている、ということなんでしょうね。
この傾向は来年以降も続いていくんでしょうか??

「地価が上がる=自分が持っている財産の価値が上がる」
というのはいい話である一方、それは同時に相続財産が増えてしまうことをも意味します。
地主の方にとってはなかなか複雑なものがあるのかもしれません…。

公示地価や基準地価については以下の記事で解説しています。
平成28年基準地価公表。公示地価との違いはどこにある?
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