相続税路線価は公示地価の約8割。公開前でも目安の数字は予想できます

平成30年分の路線価図は7月2日公開です

今年も相続税路線価の公開日が近づいてきました。
今年発生した相続税や贈与税の計算で使う平成30年分の路線価図は、平成30年7月2日(月)に公開されます。

国税庁からもその旨の↓プレスリリースが出されています。
平成30年分の路線価図等の公開予定日について(PDF/59KB)|国税庁

この記事の運営元:京都市左京区の尾藤武英税理士事務所
税理士試験受験予備校「相続税法」の元講師が運営する税理士事務所です。
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路線価は「相続や贈与があった年分の数字」を使います

相続税や贈与税を計算する上で、宅地の税金上の価値を求める(=「評価」と呼びます)際に用いる「路線価」

その路線価を地図でまとめた「路線価図」は、毎年7月1日その年分の数字が公開されます。
(今年は7月1日が日曜日なので、その翌日が公開日となります。)

なぜ毎年その年分の数字が公開されるのかというと、
路線価は、人が亡くなったり贈与があったりしたその年分の数字を使う必要があるからです。
つまり、今年亡くなられた方の相続税の計算では「平成30年分の路線価」を使う必要があって、それが今度公開される、というわけです。

たとえ1月に発生した相続でも、今度公開される路線価がなければ、相続税がいくらかかるのかという正確な数字は出すことができません。
(1月死亡の場合の相続税の申告期限は10ヶ月後の11月。あと4ヶ月しか無いのに…。)

そういう点でも、今度の公開日は我々税理士にとっても待ちに待った1日です(^^;

公開前でも公示地価から目安の数字は予想できます!

とはいえ。
正確な数字はわからなくても、「多分これぐらいになりそう」という数字はある程度予想することができます。

路線価は公示地価の約8割の金額に設定される

というのも、路線価は国が気分で決めているわけではもちろんなく、ちゃんとした基準があるからです。
それは、毎年3月下旬に国土交通省から公示される「公示地価」

公示地価については以下の記事で解説しています。
基準地価とは。公示地価や路線価との違いはどこにある?

路線価は公示地価の約8割の金額が設定されることが多いです。
ということは、3月下旬に出た公示地価を見れば、7月に出る路線価のだいたいの傾向も知ることができるというわけですね。

とある地点の公示地価と路線価を比較!

以下、京都市内で公示地価の標準地として指定されているとある地点の公示地価と路線価を比べてみましょう。

京都市東山区祇園町北側277番地

その場所は、「京都市東山区祇園町北側277番地」です。
京都市東山区祇園町北側277番地付近の路線価図

八坂神社の目の前、観光客で賑わう四条通り沿いの繁華街にある公示地価の標準地です。
↓この写真の場所(祇園の交差点)からちょっとだけ西に行ったあたり。

こちらの公示地価と路線価の過去4年間の推移をまとめてみました。

H27 H28 H29 H30
公示地価 990,000円 1,200,000円 1,550,000円 1,950,000円
路線価 770,000円 960,000円 1,240,000円 ??
路線価/公示地価 77.7% 80.0% 80.0% ??

ね?しっかり8割に設定されているでしょ?(^^)
こうした傾向から、今年のこの地点の路線価は多分
1,950,000円×80%=1,560,000円
になりそうかな?という予想が立てられるわけです。

【2018.7.2追記】検証の結果は…?

その後公表された注目の路線価は…。
やはり当たってました!156万円です!
キッチリ156万円!

上の表はこのような結果となりました。

H27 H28 H29 H30
公示地価 990,000円 1,200,000円 1,550,000円 1,950,000円
路線価 770,000円 960,000円 1,240,000円 1,560,000円
路線価/公示地価 77.7% 80.0% 80.0% 80.0%

あーよかった、外れてなくて(^^;

びとう

てか、156万円って凄くないですか?たった3年で倍以上ですよ…。
インバウンド景気(バブル?)おそるべし。

公示地価は国土交通省のページから閲覧可能です

公示地価は以下の国土交通省のページから、全国の数字が閲覧可能です。
標準地・基準地検索システム~国土交通省地価公示・都道府県地価調査~ <検索地域選択(都道府県)>

上の表の中にある数字も全て↑このページから拾いました。

公示地価が公表される「標準地」は限られているので、自分が知りたい場所の公示地価がピンポイントで知れるわけではありません。

ただ、周辺の標準地の公示地価を知ることができれば、「多分これぐらいになりそう」という予想自体は立てられるハズ。
なので、私は前述のようなケース(1月に亡くなった方の相続税の申告依頼を受けている場合)では、上のページから、評価したい宅地の近隣の公示地価の値動きを調べて、そこから推測した路線価を元に仮の計算を行っています。

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・その後、平成30年分の路線価図が公開されました。
自分の土地の路線価図の調べ方を解説しています。
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AUTHORこの記事を書いた人

京都市左京区下鴨で開業している税理士です。税理士試験受験予備校の元講師。
相続税法が担当科目だったことから、税理士としても相続・贈与を得意分野としています。
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