昨日、古巣の専門学校の京都校で行われた「実務家イベント」に参加してきました。
これは、現在税理士試験を勉強されている受講生の方向けのイベントで、
「京都で実務をやっている税理士と話をして、勉強の悩みや実務の世界への不安を解消しよう!」
というものです。
京都で活動する若手(という年齢ではもうないんですが)税理士数名の中の一員として参加してきました。
京都校におじゃまするのは講師を辞めて以来なので、ほぼ4年ぶり。
話をさせていただいた方は、ほとんどが簿記論や財務諸表論を初学で勉強されている方ばかりです。
税理士試験の勉強にいい意味で染まっていない方ばかりで、皆さん初々しさ満点でした!
楽しく話をさせていただいたと同時に、私自身も勉強させていただきました。
この記事を書いた人
過去に税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。Macユーザーで会計ソフトはクラウド推し。
事務所開業以来、自作ホームページ(ここ)や各種SNSなど、ネット上での情報発信にも力を入れています。
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「自分が話すことはすべて正しい」的な…
って、どの点が勉強になったかといえば、私自身の話の仕方です。
足りていなかった(かもしれない)点に気付くことができました。
受講生の方と話をする中で
「自分が話すことはすべて正しい」
という言い方をしていなかっただろうか、そう受け止められていないか。
終わった後、不安になると同時に反省しました。
隣の税理士と自分との話し方の決定的な違い
昨日は1つのテーブルの島に4人の受講生の方が座っていて、そこに2人の税理士が入って話をするというスタイル。
私ももう1人別の税理士とコンビで受講生の方と話をしました。
勉強方法のアドバイスなどの質問を求められてそれに対して答えていたんですが、
終わった後で思い返してみると、もう1人の税理士の話し方がちょっと感心するものでした。
それと同時に、自分自身の発言はどうなんだという疑問が…。
というのも、勉強方法などで自分の経験を話すときに、隣の税理士は必ず
「これは置かれている環境によって違うと思うんですが」
といった注釈をつけてから喋っていたんです。
「自分はこうだったけど、決してこれが絶対なわけじゃないよ」
ということですよね。
かたや私はどうだったのかというと、
「結果を出されていた方の大半はこうしていたからこれが正しい」
「自分はこれで結果を出してきたからこれが正しい」
という言い方しかしていなかったような。
講師の経験もあるし、その経験の中でいろんな受講生の方を見てきているので、つい
「みんなやってきた方法だからこれが正しい」「自分の経験上これが正しい」
という言い方をしてしまっていたんですが、でもそれって、もし8割9割の人がそうだとしても、決して100%ではないんですよね。
ひょっとしたら、聞いている方にとっては全く違う方法でやった方が結果が出るかもしれない。
隣の税理士はそれを頭に入れて発言をしている。(ように感じた)
それに対して自分は…??
「独りよがりの発言になっていなかっただろうか…。」
終わった後、かなり反省しました。
(こういうのって、喋っている間はなかなか気付かないものですよね…。)
傾聴、そして、ひとことを大事に
普段仕事をしている中でも、
自分が得意なフィールドに持ち込んだら人の話を聞かずにひたすら喋ろうとする人とか、
自分の価値観こそが正しい!という言い方をする人っていますよね。
また、得てしてそういう人って「昔はこうだった」的な話をすることも多いです。
今は状況が違うかもしれないのに。
「そういうのって良くないよなぁ。」
と思っていたのに、その自分こそが周りの人をそんな気持ちにさせていたんじゃなかろうか?と。
もちろん、言い切った方が良い状況の時はビシッと言うべきです。
ただ、自分の考えを単純に押し付けるのではなくて、まずは人の話を「傾聴」することを大事にしたい。
そして、ベラベラ喋るんじゃなくて、他人の心に刺さるひとことが言えるようになりたい。
以後気をつけよう、と勉強になりました!
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