一昨日、税理士登録前に勤めていた古巣の税理士事務所に挨拶に行ってきました。
2014年の夏に体調不良で退職して以来、初めての訪問でした。
そこ(古巣の事務所)は今の私の事務所から離れているのでなかなか足を運べなかったのですが、
そこを管轄する税務署に申告書を出しに行く用事が(独立後丸5年経ってやっと!)できたので、
それも兼ねて行ってきました。
不本意な形で辞めてから6年半。ようやく一区切りつけた気がします。
この記事を書いた人
過去に税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。Macユーザーで会計ソフトはクラウド推し。
事務所開業以来、ネット上での情報発信や税理士研修講師など、税理士業務以外も積極的に行っています。
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退職&税理士登録後に挨拶に行けていなかったのが心残りだった
私がその事務所で働いていたのは2年弱。
何もなければ、そのままその事務所で働いて勤務税理士として登録する…ハズでした。
しかし、突然訪れたストレスによる体調不良、そして退職。
いきなり突然職場からフェードアウトしてしまったので、
仕事の引き継ぎも含めて、職場に対して大変ご迷惑をおかけしたことが心残りではありました。
また、その後体調が回復して税理士登録をする、となったときも、
税理士登録に必要な実務経験を証明する書類へのサインにも快く応じていただき。
そんな一連の出来事に対する感謝の気持ちをお伝えできていなかったので、
それがようやくできてホッとしています。
変わらない温かい対応に感謝
行く前は「嫌がられたり相手にされなかったりしたらどうしよう」と心配していたんですが、
- 所長税理士も職員さんも、以前と変わらず快く迎えていただき
- 所長税理士との話も思った以上に弾み(これも相当心配でしたが、途中で切るぐらいでした(^^;)
-
その後は職員さんたちと食事にも行き、しかもその食事は所長税理士持ちという太っ腹具合!
(密には当然気を付けました)
なんか、緊張しながら行ったのがアホみたいやったな、と。
ウチの業界はいわゆる「円満退職」ができないケースが多く、
その原因の大半は雇い主側の不誠実な対応にある(←個人的な見解です)のですが、そんな対応とは無縁の暖かさで。
「いい人たちと働けていたんだなぁ」
と、巡り合わせの良さを改めて実感しました。
(それでもストレスを溜めちゃうんですよね…。人間ってホント難しいな、と(^^;)
古巣での経験がなければ独立できていない
自分はこの事務所での経験だけで独立した人間なので、他の事務所のやり方は一切知りません。
今の自分の事務所運営の方法は古巣のそれとは全く違いますが、
だからといって、古巣を全然参考にしていないかといえばむしろ逆で。
- 「これはウチでも取り入れよう」ということも
-
「これはやめとこう」ということも
それらの基準は全て古巣での経験に基づいています。
ここでの経験があったからこそ、今自分は税理士として独立してメシを食えている。
感謝してもし切れないですし、
その大きさに比べたら、働いて体調不良になったとかはもはや些細なことなのです。
古巣での実績を謳いながら古巣を批判するのはどうなんだ?
ちなみに。
世の中には
「古巣で積み上げた経験や実績をウリにしていながらその古巣への批判を発信する人」
がたまにいますが、あれ、個人的には好きじゃないです。
そりゃあ、それだけ言うのには理由があるのかもしれない。
(在職中や退職時に古巣からひどい仕打ちを受けた、とか)
ただ、古巣を批判するのなら、少なくとも、そこで積み上げた経験や実績はウリにすべきでは無い(逆もまた然り)でしょう。
(むしろ、世間知らずのくせに偉そぶる同業者がいるという問題提起の意味合いが強い)
経緯はどうあれ、学んだことや得たものが少しでもある以上、それに対する感謝の気持ちは持ち続けて欲しいな、と感じます。
過去に感謝しつつ未来へと進むことが自分にできる恩返し
などなど、この記事で書いた「いろんなことへの感謝の気持ち」が古巣にも伝わっているといいのですが。
当日は所長税理士や職員さんから「戻ってきてくれ」なんて社交辞令もいただきましたが、
「独立して1人でやることの味」を知った今、それはもはやあり得ない話なので。
お気持ちはありがたく受け止め、感謝の気持ちを持ちつつも、前を向いて歩んでいく。
それが自分にできる古巣への最大限の恩返しだと思っています。
と、書いたからにはこれからも頑張らなければ(^^;
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