受講者からの厳しい声は成長の糧。それが聞けることを楽しみにするのも手

研修後アンケートでの厳しい声は講師にとって成長の糧も、気にしすぎないことが大切

いわゆる外部講師(外部の組織に呼ばれてやるセミナーや研修の講師)をやる・やったという人から
「講義終了後のアンケートで講義内容を批判されるのが怖い」
という声を聞くことがあります。

私が元講師だからか、
「そうした声が来たらどう対処したらいいですか?」
なんて質問をされたりすることも…。

一般的に、外部研修で取るアンケートは自主開催に比べて厳しい意見が届きがちです。
その場限りで関係が終わる人たちを相手に、しかも匿名で取る場合が通常ですから。

そんなアンケートに対しては、
「真摯に受け止めるべきではあるが、受け止め過ぎないことが大切」
だと考えています。
そして、「自分への批判」と捉えるのではなく、「自分に足りない点を教えてくれた」と思うようにしています。

そう思えば、毎回のアンケートもむしろ楽しみになりますよ。

この記事を書いた人


税理士 尾藤武英
税理士 尾藤 武英(びとう たけひで)
京都市左京区下鴨で開業している税理士です。
過去に税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。Macユーザーで会計ソフトはクラウド推し。
事務所開業以来、自作ホームページ(ここ)や各種SNSなど、ネット上での情報発信にも力を入れています。
詳しいプロフィール(経歴や活動実績など)
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先日終了したとある外部研修でも

セミナーや研修では終了後のアンケートが付き物です。
外部研修の場合、講師ではなく主催者から受講者に対してアンケートの記入を求めるパターンが多いです。

先週まで約3ヶ月間講師を担当していた外部研修でも、最終回に「↓コレを受講者に書いてもらって欲しい」とお願いされました。
研修後アンケートでの厳しい声は講師にとって成長の糧も、気にしすぎないことが大切

「今後、当組合で講座を開くための参考にさせていただきますのでご協力ください。」
という見出しに始まり、
「全10回の講義内容はどうでしたか。」
「講義について、感想等あればご記入ください。」

と、喋る方にとってはなかなかプレッシャーのかかるアンケート内容です(^^;

とはいえ、これくらいの内容の方が私にとってはウェルカムだったりします。

あえて辛口の意見をリクエスト

実は今回、↑コレを書いていただくにあたって、私が受講者の皆さんにお願いしたことが1つあって。
といっても、「なるべくいい意見を書いてください」なんて情けない(?)お願いではもちろんなく(笑

それは、

びとう
こっちに気を遣う必要はないので、「ここはこうして欲しい」とか、受講しての正直な感想を忌憚なく書いてください。

 
という、なんとも生意気なお願いでした(^^;

ただ、そうお願いしたおかげで、

  • 全般的に早口だ
  • 時間の終わりが近づくにつれて早口が加速する
  • 講座のタイトルと内容が一致していない。もっと違うやり方の講義にすべき
  • もっと初心者にもわかりやすく喋って欲しかった

などなど、辛口な意見もたくさん頂くことができました。
こうした意見のおかげで、自分の主観ではなく、客観的に自分の喋りに何が足りないのかを知ることができます。
こういうのって貴重なので、本当にありがたいですm(_ _)m

「裸の王様」にならないために

こうした受講者アンケートは確かにプレッシャーになります。
特に、外部研修で取るアンケートは仲間内でやるセミナーよりも辛口な意見が届きがちです。

でも、むしろそんな厳しい環境で喋るからこそ、
自分に足りない点が客観的に知れるし、勉強になるし、結果、スキルアップのスピードも速くなります。

ここで言う「厳しい環境」とは、
「その場限りで関係が終わる人たちを相手に喋る」
かどうかです。

誰を相手に喋るかで得られる経験値は変わる

もちろん、誰が相手であれ、人前に立って喋ること自体はものすごく勉強になります。
喋る内容についてしっかり勉強できますし、根本的な喋る練習にもなりますし。

ただ、「今日この時間にしか会わない人」や「自分に一切興味がない人」相手に喋るのと、
仲間内や知り合いを相手に喋るのとではかかるプレッシャーは桁違いです。

「今日この時間にしか会わない人」や「自分に一切興味がない人」相手の場合、
まずは自分に興味を持ってもらうところから始めなければいけませんし、たった1度の喋りが自分の評価を決めてしまいます。
だからこそ、
「1人でも多くの受講者に満足して帰ってもらおう」
と考えるし、そう考えながら全力を尽くすことがいい修行になります。

一方、セミナー前から関係があり、その関係がその後も続いていきそうな人同士ではなかなか本音が言えません。
終わったあと「ここがダメだった」なんて意見を聞くことはまずありません。
(せいぜい「次はもう申し込みせんとこ」と思われて終わりです。)
そうなると、自分にはいい意見しか入って来なくなり、結果、知らず知らずのうちに「裸の王様」化していきます。

あと、人によっては緊張感なく仕事をしては平然としていたり
そんな甘えも、外部講師ではまず通用しません。

まとめ ちっぽけな理由で仕事の幅を狭める必要はない

厳しい環境に身を置いてプレッシャーを感じながら喋ることはスキルの向上に確実に繋がるし、そのスピードを飛躍的に早めてくれます。

もし、自分にとって厳しいと思える意見が来たとしても、それはある意味
「自分に足りない点をその人が教えてくれた」
ことでもあります。
甘えが許されない環境だからこそ得られるものは多いです。

外部研修に呼ばれるチャンスはそう頻繁にあるものではないかもしれませんが、
もし呼ばれたら積極的に受けることをおすすめします。
そして、アンケートで得た辛口な意見にもしっかりと目を通して、修正できる点は修正していきましょう。
(もちろん、変えられない・変える必要がない点はサラッと流せばOKです。)

「アンケートで変な批判が来るのが怖い」なんて、
そんな理由で仕事の幅を狭めちゃうのはもったいないですよ!
むしろ、そんな環境で仕事をさせていただけることに感謝した方がええんちゃうん?と思います。


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 京都の税理士・尾藤武英税理士事務所
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税理士 尾藤武英

税理士 尾藤 武英(びとう たけひで)
京都市左京区下鴨で開業している税理士です。
過去に税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。Macユーザーで会計ソフトはクラウド推し。
事務所開業以来、自作ホームページ(ここ)や各種SNSなど、ネット上での情報発信にも力を入れています。
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