セミナー講師で意外と差が出る配布物の配り方

セミナー講師で意外と差が出る配布物の配り方。こんなところにこだわっています

セミナーや講義をする際にはいろんな点に気を配る必要がありますが、意外と見逃せないものに
「セミナーや講義の中で使う配布物の配り方」
があります。

私が配布物の配り方についてこだわっている点をいくつか紹介します。

1.一度にまとめて配る

今日はとある研修を受けてきましたが、その中で登壇されたとある講師のレジュメの配り方が少し独特でした。
合わせて5枚のレジュメを配られたんですが、それを1度にまとめてではなく、喋りに合わせて、喋っている中で1枚ずつ配っていくというスタイル。

講師曰く、
「こうすることで、しかもそれを喋りながらやることで、聞く側も集中して話を聞いてくれます」
とのこと。
確かに言わんとすることはわかります。

ただ、その場の実際の状況がどうだったのかといえば…。

後述する要素もあって、聞く方はレジュメを配ること気を取られてしまい、その間、会場はガサガサガヤガヤしている状況。
とても講師が喋っている内容に耳を傾けられるような状況ではありませんでした。
しかもそれが小刻みに5回も続くという(笑
正直、「まとめて配ってくれよ!」と思いました(^^;

配るタイミングは最初でも最後でもいいと思います。
私はやったことはないですが、レジュメをあえて一番最後まで配らないというのもアリな方法です。
ただ、どちらで配るにせよ、配るのであればタイミングはやっぱり1度にすべきだと今日改めて実感しました。

講師時代はレジュメの穴の開け方にも…

ちなみに、私がかつて税理士試験の受験予備校で講師をしていた頃は、授業内の配布物は全部1つにまとめた上で授業の一番最初に配っていました。

しかも、厳守していたのは↓この2点です。

  • 配布物は授業で触れていく順番どおりに重ねる。
  • テキスト(B5版26穴)に挟み込んで保存をして欲しい資料には穴を開けて、そうでもない資料には穴を開けないで配る。

特にこだわっていたのは2つ目です。
ひとまとめにしたレジュメの中に、穴が空いているものと穴が空いていないものとが混在した状態で配ります。

もちろん、手間だけを考えると、保存して欲しいものしなくていいものを問わず、全部ひとまとめにして一気に穴を開けた方が作業時間は圧倒的に少なくて済みます。

ただ、あえて扱いを分けることによって、
「これはテキストに閉じて一緒に保存して欲しい資料なんだ」
という私のメッセージを、見た目からも受講生の方に伝えたかったので、かかる時間は無視してそうしていました。

そうして手の込んだ資料を1回にまとめてテキパキと配ることによって、授業を受ける側に対して
「この講師は準備がしっかりとした人やなぁ」
という印象を与えることも可能になるんじゃないかという目算もあり…。

授業内で
「わざとそうしてるんですよ!」
なんてアピールをしたことは一切無かったですが、気付く人は気付いてくれていたみたいです(^^

2.聞いている人の手は絶対に煩わせない

2つ目は「配布物を配るときは自分だけが動く」です。

たとえば、前から後ろに流す形で資料を配るとき。
多分、その列に座っている人の数だけの資料を一番前に座っている人に渡して、あとは座っている人におまかせ、という講師の方が多いと思います。

でも、私はそういったときには、配る前に必ず「間に人が座っていないところが無いか」を確認します。

たとえば縦に9席の列があるとして、

【一番前】■ ■ ■ □ ■ ■ □ □ ■【一番後ろ】

■…座っている席
□…空いている席

というような感じで6人が座っているときは、私はレジュメを「3部」「2部」「1部」の3つに分けて、

  • 3人連続着席の一番前の人に「3部」を渡す
  • 2人連続着席の一番前の人のところまで歩いて行って「2部」を渡す
  • 1人着席の人のところまで歩いて行って「1部」を渡す

という配り方をします。
聞いている方に立ち上がったり体を伸ばして配布物を配らせるようなことは絶対にしません。

前述の講師はそこの配慮も一切無かったので、自分の席を立って離れた席に座っている人にレジュメを渡す人が続出。ガサガサガヤガヤめちゃくちゃになっていました。
しかもそれが小刻みに5回ですよ奥さん!(しつこい(笑))

講義でおっしゃっていたことは正論でとても勉強になることも多かったんですが、詰めの部分で少し残念でしたね。

3.「自分基準」でレジュメを切らない

3つ目は「配り方」というか、「作り方」の話です。

税理士の研修などでたまにあるのが、ちゃんとしたテキストは別にあるのに
「それでは自分は喋りにくいから」
というしょーもない理由で同じ内容が書かれている自作レジュメを配ってそれで講義を進める人。
(古巣の予備校でもそれで無駄な「お得感」を出している講師がいましたが…。)

そうした「自分基準」でセミナーや講師をやるのは絶対にご法度です。

いくらレジュメ作成に手間が掛かっていたとしても、
「自分が喋りやすいように無駄な自作レジュメを別で用意する」とか、私から言わせるとそんなのはただの「手抜き」です。
手を入れるところが完全に間違っています。
そんなレジュメを作る暇があるんだったら、テキストだけでちゃんと伝えられるように工夫する方に時間を割くべきです。

全ての面において「聞いている人目線」で取り組まないといい講義はできません。
レジュメはあくまでもテキストに書かれていない内容を補完するものであるべきだと私は考えています。

まとめ 講義は「受講者基準」です

以上、今日は私自身の姑のようなこだわりをいろいろと書いてみました(笑

でも、セミナーや講義を聞く方はこちらの想像以上に講師の「所作」を見ています。
私も、聞いて頂く方から「口だけ男」と言われないように、これらのことはもちろん、それ以外にも様々なことに気を配っていきたいです。

セミナーや講義では「自分基準」は捨てて「受講者基準」でいきましょう!

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