税理士という資格を取ってみて改めて感じることですが、税理士になるといろんな人が(言葉は悪いですが)税理士を利用して儲けようと群がってきます。
この記事を書いた人
過去に税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。Macユーザーで会計ソフトはクラウド推し。
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「印籠を持った黄門様」として呼ばれた
昨日はとある業者さんの紹介でお客さんとお会いしました。
が、お客さんの家に向かう車内でその業者さんから言われたリクエストが…、
つまり、私は印籠を持った黄門様の役割として呼ばれたわけです。
「税理士がこう言うなら考えようかな?」とお客さんが思ってくれることを期待して。
いくら
「そのお客さんは将来先生のお客さんになりますから」
と言われようが、上の言葉を言われた時点でもう私はストレスMAX。
同行したことを大変後悔しました。
(というか、↑この言葉自体もたいがい舐めてる(お客さんと私の両方を))
ちなみに、そんな目的で来た業者や税理士をお客さんが素直に受け入れてくれるはずはもちろん無く、ほぼ門前払いの状態で昨日の訪問は終了しました…。
別件でも…
また、同じ人から別件で、とある会社の財務内容を確認して欲しいという依頼も受けていましたが、
それも最終的な先方の目的が
「このお客さんになんとか○○(自分の商品)を入れたい」
だったので、そんな話には乗れないと思い、お断りしました。
もちろん、それがお客さんにとって良い話であれば積極的に提案するべきだと思います。
でも、お客さんが損をしたり、ただ形が変わるだけで儲かるのは業者さんだけ、という提案は私はするつもりはありません。
お客さんに「そんな提案をしてくる税理士だ」と思われるのも嫌ですし…。
自分の気持ちに正直に
開業直後でお客さんが全くいない現状なので、
「このお客さんを先生に紹介したい」
と言われれば
「じゃあ会おうかな」
と反射的に思ってしまうのは事実です(^^;
ただ、そんな現状でも、「自分がどんな仕事をしたいか」という軸はしっかり持っておくべきだと改めて感じています。
お客さんにとって真の利益になることを追求し、提案する。
これって、税理士としてはごくごく当たり前の気持ちだと思うんですが、
でもこれを言うだけじゃなくて実践できている税理士(及び税理士事務所の職員)は案外多くないのかなぁ、と。
たとえ短期的にはなかなか仕事が来なかったとしても、
私はこの気持ちを大切にして仕事をしていきたいと思っていますし、
特に京都という土地においては、この気持ちが何よりも重要だと思うんですよね。
せっかく独立したんだから、自分の気持ちに違和感を覚えながら仕事をするのはもう勘弁です。
そんなことを改めて思い直すことができただけでも、昨日の訪問は私にとって有益でした。
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