先日、「税理士試験は努力を続けていればいつか必ず受かる」と書きました。
これ、言い換えると、「合格には努力が必要だ」ということです。
「努力」とは、「目標の実現のため、心身を労してつとめること。」を言います。
(引用元:Google)
惰性で勉強を続けているだけの状態は「努力」とは言えません。
「税理士になる」という目標を実現するために、心身を労して勉強に取り組む覚悟はできていますか?
この記事を書いた人
2007年から2012年まで「資格の大原 税理士講座」で相続税法の常勤講師として勤務。
受験経験者コースを主に担当し、2012年には全国統一公開模擬試験の計算問題の作問も担当しました。
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惰性で勉強を続けている方が案外多い
私は2007年から2012年までの5年間、某大手専門学校で税理士試験受験講座の相続税法講師をしていました。(勤務地は梅田)
5年間の勤務のうち2年目からはひたすら経験者コースを担当。
相続税法といえば試験の最終受験科目として選ぶ方が多い科目で、他の科目に比べて受験者のレベルも高いと言われます。
そんな科目の経験者コースなんてさぞかし精鋭揃いなんだろうなぁ、と思いますよね?
しかし、実情はどうだったかというと…。
惰性で勉強を続けている方が案外多かったです。
正直、クラスの半分強はそんな方が占めているような状況でした。
そんな方と話をしてみると、
「今年は時間があまり取れないので来年に繋げるために授業を受けています。」
なんて言われてしまったり。
今年取れない時間が来年取れる保証なんてどこにも無いのに。
あと、毎回テキストを見ながらテストを受けていた人もいましたね。
それでいながら点数は10点台とか。
「他の方の士気に影響するからせめてテキストはしまって受けてくれ」
とお願いしたら上司にクレームが入りましたが(^^;
「ちゃんとやれば受かる力は絶対ある人なのに」
「お金と時間がもったいないなぁ」
と思うことがとても多かったです。
授業でもよく説教(?)していたので、そういう方にとってはウザい講師だったと思います。
まぁ、相続の経験者コースって、受験年数が長い方ばかりで皆さんたいがい試験に飽きているので、そうしてハッパをかけることも講師の役割の1つだと思ってやっていたので悔いはありませんが(^^;
圧倒的に有利なのは「先行逃げ切りタイプ」
講師時代、様々な合格者の方を見てきましたが、合格された方は「先行逃げ切りタイプ」の方が大半でした。
ここで言う「先行逃げ切りタイプ」には
「成績的に先行していた方」
はもちろん含みますが、それ以外にも、
「たとえ成績は伴わなくてもコツコツとカリキュラムをこなし続けていた方」
も含みます。
よく、
「どうせ間に合うから力を入れるのは直前期からでいい」
なんて勉強方法をアドバイスしている人を見かけますが、直前期から力を入れて合格圏内に入ろうと思ったら相当頑張らないと厳しいですよね。
よほどの才能でもあるのなら話は別でしょうが…。
しかもそういう方って、余った時間を仕事じゃなくて遊びの方に割いていたりします。
その時間を勉強に費やせば受かるまでの年数も縮められるかもしれないのに。
本当にもったいないなぁと思います。
イチローもこう言ってます
「努力」という言葉に関して、私が大好きなイチローは過去のインタビューでこんなことを語っています。
「努力をすれば報われると本人が思っているとしたら残念だ。それは自分以外の第三者が思うこと。もっと言うなら本人が努力だと認識しているような努力ではなく、第三者が見ていると努力に見えるが本人にとっては全くそうでない、という状態になくてはならないのではないか。」
私の授業を受けて合格された方も、大半は
「こちら(講師)から見ていると努力をされているのが伝わってくるけど、本人の中では『もっとやらなきゃ』と思っている」
ような方でした。
官報合格にせよ科目合格にせよ、自分の中で設定した目標を実現するために「努力」を続けていきましょう。
それができれば、必ず「合格」はあなたの手元にやってきます。
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