今日は1ヶ月振りに租税教室の講師を担当してきました。
今日向かったのは、京都市左京区の北部にある市原野小学校。
小学校のホームページでも早速紹介していただいてて、
使いづらくてあまり好きでは無い(?)1億円のレプリカをひけらかしている貴重な写真も…(笑
(引用元:京都市立市原野小学校ホームページ)
私は独立してまだ2年弱の身ですが、これまでも租税教室の講師は積極的に担当してきました。
今日の授業が通算6校目。
担当コマ数で言えば、今日の2回を合わせて通算で11コマにもなります。
(と書いてみたら意外と少ないですけどね。)
積極的な理由は、租税教室の講師をすることに大きなメリットと使命感を感じているからです。
この記事を書いた人
過去に税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。Macユーザーで会計ソフトはクラウド推し。
事務所開業以来、ネット上での情報発信や税理士研修講師など、税理士業務以外も積極的に行っています。
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メリット:喋るスキルを磨く機会が得られる
まずは感じている「メリット」について。
それは、「喋るスキルを磨く機会が得られる」。
これに尽きます。
この点については過去の記事でもいろいろと触れています。
過去記事講義にメリハリを付けるには「声の強弱」と「間」が有効
過去記事母校にて今年初めての租税教室。小学生相手に喋るのは難しいけど勉強になる!
租税教室の授業内容は私の中でベースとなるものはあるものの、基本は「オーダーメイド」です。
行く学校によって授業の進捗状況や生徒のレベルも様々ですので、
「画一的に同じものをやればいい」
というわけにはいきません。
今回も事前打ち合わせの段階でいくつか要望があり、それらを全て反映させるためにそれなりの準備時間を要しました。
要望の1つに「1億円のレプリカを使って欲しい」というのがあったので、それをうまく授業内に組み込むために教材をいろいろといじったり。
「何度もやってたら準備なんてもういらんでしょ?」とはいかないんですよね。
でも、そうした工夫が「喋る力=アウトプットのスキル」の向上に役立ちます。
「聞く側がどんなことを求めているのか」
「聞いてて飽きずにわかりやすく伝えるためにはどうすればいいのか」
こうしたことを考えることができる機会が定期的に得られるのは本当に貴重です。
今日も終わった後、担任の先生に
「いやー、良かったです!あれ(とある項目)は知らなかったですね〜。」
などと言って頂けたので、それが社交辞令でないことを祈るばかりです…。
使命感:「税理士」という職業を知ってもらう
次に、私自身が感じている「使命感」について。
先日、Twitterで突発的にこんなことを呟いちゃいました。
租税教室に行く度に実感するのは、税理士ってホント巷の認知度が低いということ。「何してる人か知らん」は当たり前。「税務署にいる人」と思っている先生すらいるほどで。
— 尾藤武英@京都下鴨の税理士 (@bito_tax) 2017年8月8日
そんな先生&生徒に対して税理士という資格を間接的にアピールできる租税教室は税理士を目指す人を増やすためにも必要だと思っている。
— 尾藤武英@京都下鴨の税理士 (@bito_tax) 2017年8月8日
とはいえ、もちろんただやればいいわけじゃない。
授業を受けた人に良い印象が残るものでなければ意味が無いし、その点でも授業の「質」はとても重要。 https://t.co/vgXhuB4sDe— 尾藤武英@京都下鴨の税理士 (@bito_tax) 2017年8月8日
今日の授業でも改めて実感したこと。
それは、「税理士」という職業が世間に全然認知されていないという厳しい現実です。
授業内で
「税理士ってどんなことやってる人か知ってる、って人いますか?」
と聞いても、手を挙げてくれる生徒は皆無。(大げさでなく、本当にゼロです)
「じゃあ弁護士は?」
と聞いたらチラホラ手が挙がるのに…。
上のツイートにも書いているとおり、税理士と税務署職員の区別が付いていない先生も普通にいます。
「今日は税務署から税理士の方に来て頂きました〜。」
なんて紹介をされたこともありますし(^^;
普段税金と触れ合う機会が少ない人達の税理士に対する認識なんて所詮そんな程度なんです。
こうした現実を知れば知るほど、
「自分にできる方法で、もっと『税理士』という仕事の存在や魅力を世の中に伝えていかなければいけないな。」
という思いは強くなっています。
その「私なりの方法」の1つが租税教室なのです。
存在を知らなければ発信しても届かない
最近は税理士試験の受験者数の減少が止まりません。
税理士試験の受験者数が減っているということは、将来の税理士業界を担うべき若い人材がだんだんと減っていくことを意味します。
(今でさえ40代が「若手」と呼ばれるような状況なのに…。)
その原因にはいくつかの要素が考えられるのでしょうが、私自身、
「そもそも税理士という資格自体が知られていない=職業選択の時点で選択肢に挙がってこない」
というのも大きな原因の1つではないかと感じています。
「『税理士』という仕事はこんなに魅力的なんですよ〜」
ということをアピールするのも大切ですが、それ以前に、そもそも税理士という存在自体が知られていなければ、いくら「魅力」を発信してもその発信を探してすらくれません。
「税理士ってどんな仕事をしているんだろう?」
と思って頂くためにも、まずは税理士という存在を知ってもらうこと。
それも、大人になってからではなく、子供のうちの早い段階から。
そんな活動をしていくのも、これからの税理士に課せられた使命の1つだと考えています。
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