私はいわゆる「無料相談」はお受けしていません。
個別相談メニューも用意させていただいてはおりますが、
無料ではなく、有料で提供していて、これは税理士として開業した当初から一貫して続けています。
なぜ無料相談をお受けしていないのか。
その理由は2つあります。
この記事を書いた人
過去に税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。Macユーザーで会計ソフトはクラウド推し。
事務所開業以来、自作ホームページ(ここ)や各種SNSなど、ネット上での情報発信にも力を入れています。
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理由その1:生業としているものを無料で提供することに抵抗があるから
まずは、「生業としているもの(知識)を無料で提供することに抵抗があるから」です。
私は税理士をしていますが、税理士の商売道具として一番大きなウエートを占めているのは言うまでもなく知識です。
税理士として必要な知識を得るために、書籍やセミナーや研修など、日々様々なものに資金を投じています。
そして、私は税理士業を生業としています。
生業としているということは、生きていくためには税理士業で利益を出す必要があるということ。
対価を頂かないということは、「利益を出す」という行為を自ら放棄しているのに等しいのではないかと思うのです。
また、「税務相談」は税理士のみができる仕事として税理士法にも決められています。
税理士だけに認められた固有の仕事を対価を頂かずに提供することが果たして正解なのか、という疑問もあります。
こうした理由から、私は税理士として一番の商売道具である知識を無料で提供することは避けたいと考えています。
時間も有限ではない
そして、こうした考えは知識だけではなく時間に対しても同じです。
時間へのこだわりは過去の記事でも何度か触れています。
人間の時間には限りがあります。
そして、私自身、限られた時間を有効に使うことを毎日強く意識しています。
そんな時間を無料で提供することにはどうしても抵抗があるんです。
理由その2:「お気軽に」お問い合わせして頂きたくないから
2つ目の理由は「『お気軽に』お問い合わせをして頂きたくないから」です。
私はこのサイトで「どうぞお気軽にご相談下さい!」と書いています。
でも、「『お気軽に』お問い合わせをされたら困る」とも思っています(^^;
それがどういう意味なのかというと。
無料相談をお受けすると、多分お問い合わせの数自体はたくさん頂けるでしょう。
ただ、そうすると、中には
- 「どうせ無料だから」と不躾な質問をしてくる方
-
せっかくお会いする予定を組んでも簡単に日程をキャンセルする方
がどうしても出てきます。
(現在税務署経由で担当している「とある仕事(納税者は無料で受けられる)」でもそんな方はやっぱりいます。なんだかなぁ、という感じです。)
そのような、「どうせ無料だから」という軽い気持ちでお問い合わせをして頂きたくないんです。
どうせお問い合わせを頂くのであれば、
- 本当に困っていて自分を必要としている方
-
「この人にお金を払ってサービスを受けたい」と思って頂ける方
このような方にこそお気軽にお問い合わせを頂きたいですし、それを求めることでお問い合わせの数自体が激減しようが、それはそれで仕方がないと考えています。
【まとめ】お互いにとって意味のある時間となるために
以上、私が無料相談をお受けしていない理由を2つ挙げてみました。
どちらも一見するとわがままに思える理由かもしれませんが、共通しているのは、
「私は責任を持ってサービスを提供したいし、それを受ける時間が、お客さんにとっても意味のあるものであって欲しい」
という思いです。
仕事をしていると、誰でもこのような矜持というか、他人に譲れない点はあるものですよね?
そうした気持ちの蓄積が「無料相談はお受けしない」という考えに行き着いている、と捉えていただければ。
最近ふとこうしたことを思い返す機会があったので、今日はその気持ちを記事にしてみました!
「契約に縛られずに税理士のサービスを受けたい」という方にご好評をいただいています。
サービスの詳細は↓以下のページをどうぞ!
「単発スポット税務相談」メニューを見る
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