社会人なら電話ぐらい使えて当たり前?

社会人なら電話ぐらい使えて当たり前?

少し前にネットでこんな記事を見ました。

「電話、やっぱり嫌ですよね。アポの調整はメールがいい」。早稲田大文学部3年の女子大生はこう話す。さらに「知らない番号は気になる」という。就職活動を本格化し始めた昨年秋ごろから、登録した就職支援会社から、イベント勧誘の電話が頻繁にかかってくるようになった。「何時にかかってくる、とあらかじめわかっていれば対応できるけど……」と不快感を隠さない。就活生には電話1本かけるにも事前のアポイントメントが必要なのか。

引用元:電話は嫌い、非通知出ない 人事も驚く今どきの就活生|出世ナビ|NIKKEI STYLE

なんだか酷い言い様です。
まるで「電話に出ない奴は社会人じゃない」ぐらいの勢いですよね。

  • 知らない番号からの電話には出たくない
  • 勧誘や営業の電話が頻繁にかかってくるのが迷惑
  • 何時にかかってくるか分からないのは困る
  • アポの調整はメールやメッセージの方がいい

これ、私も抱くぐらい、電話を受ける側からすると当然の感情だと思うんですが、違うんでしょうか。
とか言ったら「そんなお前は社会人としては失格だ」なんて言われちゃいそうですが(^^;

この記事を書いた人


税理士 尾藤武英
税理士 尾藤 武英(びとう たけひで)
京都市左京区下鴨で開業している税理士です。
過去に税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。Macユーザーで会計ソフトはクラウド推し。
事務所開業以来、ネット上での情報発信や税理士研修講師など、税理士業務以外も積極的に行っています。
詳しいプロフィール(経歴や活動実績など)
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受ける側が電話にメリットを感じる場面は限られている

かつては一択状態だった電話も、最近は数あるコミュニケーションツールの1つに過ぎなくなってきています。
この電話、私はどうにも苦手です。
てか、ハッキリ言って好きじゃないです。

もちろん、電話には電話にしかないメリットもあります。

  • 文字にして送るよりも話した方が早い
  • メールを送ったけど返信がないようなときにちゃんと届いているか確認したい
  • 声を通じたやりとりだと文字では伝わらないお互いの感情が見える

ざっと思い付いただけでもこれだけのメリットがありますし、他にもいろんなメリットを感じている方は多いでしょう。
ただ、上記のメリットをよく見てみたら、全部「電話をかける側」が感じるメリットであって、反対の「受ける側」にとってはせいぜい3つめぐらいなんですよね。

つまり、電話というのは受ける側にとってみれば
「はい、今ならかけてもらってもOKですよー」
という状況でかかってきて初めてメリットを享受できるツール
なんです。

とある税法の条文的な言い方をすれば、
「電話はかける側と受ける側、両者の合意があって初めて両者にメリットが生じるツールだ」
と言ったところでしょうか。
(マニアックですいません)

電話は「かける側本位のツール」である

前述のとおり、私は電話は正直好きではありませんが、その一番の理由は
「自分が電話をかけるタイミングが相手にとって最良のタイミングであるとは限らない」
というところにあります。

最近でも、

  • 「昼以降にかけます」
    と言われたので昼からずーーっと待っていたけどかかってこず、トイレに篭った瞬間にかかってきて結局出れなかった(笑
    その後すぐにかけ直しても「席を外している」と言われてしばらくは繋がらなかったり…。
  • なんの前触れもなく、外出中に何度も何度も質問の電話がかかってきたり。
    「この時間にかけます」と事前に言ってくれればまだ準備もできたのに…。

と、電話でチグハグなやりとりがいくつか発生しました。
上の2つの例は、1つめは事前に「この時間にかけます」と言って頂いていたケース。
一方の2つめはそんな前触れもなしにかかってきたケースです。

このように、電話というのは、前触れがあろうがなかろうが、受ける側にとってはいつかかってくるかわからない「かける側本位のツール」であり、電話がかかってくることによって、受ける側は常になんらかの対応を迫られます。
その対応によって、自分がやっていた作業の流れをブツリと切られてしまうことも多いです。
(この辺は大嫌いなアポなし訪問にも通じる部分です。)

なので、私もお客さんへ連絡する際は電話はほとんど使いません。
基本はメールですし、もし電話をするにしても、メールなどで「この時間にかけますけどいいですか?」と確認してからかけるように心掛けています。

「早く返信しろ」をメールに求めるのもダメでしょ

ちなみに、最初に引用した記事はメールに関してもちょっと引っかかることを書いています。

ある東証マザーズ上場のアプリ開発会社の人事担当者は「電話の対応はチェックする」ときっぱり。面接やインターンシップ(就業経験)など、「よそ行き」の顔がいくらしっかりしていても、電話のやりとりができなければ評価が下がるそうだ。また、この会社はメールの返信の早さ、遅さなどの対応力も見ているという。

引用元:電話は嫌い、非通知出ない 人事も驚く今どきの就活生|出世ナビ|NIKKEI STYLE

「メールはとにかく早く返せ」とか、そんなので採用を見送る会社なんか行かなくていいですよ(笑
どうせ入っても自分とは合わないなぁと感じるだけです。

電話は最優先のコミュニケーションツールにはなり得ない

かく言う私も、電話でのコミュニケーション自体を全否定しているわけではありません。
全く載せないという選択もある中で、このサイトにもお問い合わせ先として電話番号をしっかりと載せていますし。

ただ、少なくとも、私にとって電話は最優先のコミュニケーションツールではありません。

「社会人なら電話ぐらい使えるようになれ」
なんて気持ちは一切ありません。
それよりも、
「社会人なら電話の『ちゃんとした使い方』を勉強しろ」
という気持ちです。

相手に想いを馳せながら仕事をすることを心掛けれていれば、
少なくとも電話は最優先のコミュニケーションツールにはなり得ないハズですからね。


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 京都の税理士・尾藤武英税理士事務所
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税理士 尾藤武英

税理士 尾藤 武英(びとう たけひで)
京都市左京区下鴨で開業している税理士です。
過去に税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。Macユーザーで会計ソフトはクラウド推し。
事務所開業以来、ネット上での情報発信や税理士研修講師など、税理士業務以外も積極的に行っています。
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