土地の地番を調べる方法【住所から地番】

土地の地番の調べ方【住所から地番を検索する方法】

不動産の登記や登記簿謄本の請求を法務局で行う場合、
登記簿上の住所にあたる土地の「地番」というものが必要です。

この地番がわからない場合、いったいどうやって調べればいいのでしょうか?

2024年現在、地番を調べる方法としてオススメなのは以下の4つです。

逆パターンの「地番から住所」には無い❶が手軽かつ確実で最もオススメですが、
2024年4月の法務省の登記所備付地図電子データ公開を受けて、❸の方法も採れるようになりました。(詳しくは後述

この記事の逆パターン(地番から住所が知りたい)でお困りの場合は↓こちらをどうぞ。
地番から住所(住居表示)や土地の場所を調べる方法

この記事を書いた人


税理士 尾藤武英
税理士 尾藤 武英(びとう たけひで)
京都市左京区下鴨で開業している税理士です。
過去に税理士試験の大手予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。
事務所開業以来、相続税や贈与税の申告、相続税対策、相続税贈与税をテーマとした研修会の講師など、相続税に関する業務を多数行っています。
詳しいプロフィール(経歴や活動実績など)
相続税・贈与税のサービス・料金
本記事の内容やテキスト・画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
当ブログの運営目的は一般の方への正しい情報の提供です。
同業者等メディア運営者においては以下のページ記載の注意事項を遵守いただくようお願いします。
ブログ運営ポリシー(執筆編集方針、著作権保護のためのプラグインの使用etc.)

1:法務局に電話で聞く【オススメ】

1つ目の方法は、その土地を管轄している法務局に電話で問い合わせることです。

土地の「地番」とは、登記されている土地について1筆ごとに振られた番号のことで、法務局(国)が付番・管理しています。
なので、その管理元である法務局に直接聞けばいいんです。

私の地元・京都市左京区の場合、不動産登記を管轄しているのは京都地方法務局の本局です。

↓京都地方法務局のお問い合わせのページを見てみると…。
電話によるお問合せ:京都地方法務局

↓このように、音声案内から「地番・家屋番号のお問合せ」を受け付けると書いてあります。

お問い合わせ項目として「地番・家屋番号のお問合せ」がある
出典:京都地方法務局本局音声自動応答装置(IVR)の変更について

これでその土地を管轄している法務局に電話で地番を教えてもらうことが可能です!

2:地番検索サービスを見る

以下2つはインターネットから調べる方法です。

びとう
「法務局が空いていない時間(午後5時15分以降)に知りたい」
「電話するのがめんどくさい」
なんて場合に使えますね。

その1つ目は、一般財団法人民事法務協会が提供している「登記情報提供サービス」というサイト内の「地番検索サービス」を使う方法です。

登記情報提供サービスにログインして↓「不動産請求」の画面に入り、
調べたい土地のおおまかな住所(町名(丁目)までetc)を入力して、中にある「地番検索サービス」というボタンをクリックすると。

「地番検索サービス」ボタンをクリック

別ウィンドウ(地番検索サービスのページ)が立ち上がりますので、
規約に同意の上、「PCで使用」もしくは「iPadで使用」をクリック。

地番検索サービス入り口の規約同意画面

すると画面が切り替わって、↓このようにゼンリンのブルーマップが表示されます。
青い数字が地番です。(ピンクは住居表示番号)

ブルーマップで地番(青い数字)が確認できる

「登記情報提供サービス」はアカウント登録が必要ですが、このサービス自体は無料で閲覧可能なのも良いですね。
ただ、

  • 閲覧可能な時間帯が平日の8:30〜21:00までで、17:15までの法務局と大差ない
  • 閲覧可能な地域とそうでない地域がある
  • 一部のブラウザで不具合が生じることも

といった点には注意が必要でしょうか。

ブルーマップは地番検索サービスのほか、国立国会図書館(東京本館)などでも閲覧できます。
詳しくは姉妹記事(?)「地番から住所(住居表示)や土地の場所を調べる方法」をどうぞ。
(リンククリックで該当箇所に直接飛びます)

3:「MAPPLE法務局地図ビューア」を見る【オススメ】

そして、インターネットから調べる方法の2つ目。
こちらは冒頭にも述べたように、2024年4月の法務省による登記所備付地図の電子データ公開を受けて採れるようになりました。
法務省:地図データのG空間情報センターを介した一般公開について

登記所備付地図の電子データ公開とは?

「登記所備付地図の電子データ公開」が何なのかは上のリンク先を見ていただければと思いますが、
ざっくり言うと、各登記所(法務局)にある地番図のデータがインターネット上で誰でも無料でDLできるようになった、というものです。

DLできるデータは登記所が管理しているデータフォーマットに準じた「地図XMLフォーマット」というもので、これ自体、我々一般人が即使えるものではないのですが、
そこは便利な令和の時代(^^

民間の事業者さんがこのデータを一般向けに変換→閲覧できるサイトを出してくれています。
「登記所備付地図」の電子データを法務省が無償公開→有志による「変換ツール」や「地番を調べられる地図サイト」など続々登場【地図と位置情報】 – INTERNET Watch

MAPPLE法務局地図ビューアが最もオススメ(2024年9月現在)

そんな数ある民間サイトの中でも、(2024年9月現在)最も見やすくて使いやすいと感じるのはMAPPLE法務局地図ビューアです。

↓このように地図が表示されて、1筆1筆の地番を確認できる場所は地図上でピンク色になっています。

「MAPPLE法務局地図ビューア」で滋賀県びわ湖浜大津周辺を表示

↓ピンク色のエリアを拡大してみると。
地番図が反映されています。(すげぇ)
こちら、空中写真を重ねて表示させることも可能ですし、それぞれの土地(ポリゴン)をクリックすると、地番やおおまかな地積など、その土地の情報が詳細表示されます。

「MAPPLE法務局地図ビューア」で滋賀県びわ湖浜大津周辺を表示

一方、ピンク色になっていないエリアについてはざっくりとした地番や住所(住居表示番号)が載っているのみで、1筆1筆の詳細情報は表示されません。

「MAPPLE法務局地図ビューア」で滋賀県びわ湖浜大津周辺を表示

この辺の基準は何なんでしょうね?地積測量図が取れる取れないとか??
(今度知り合いの司法書士さんに聞いてみよう(^^;)

こちら、この記事をご覧になった司法書士さんからご連絡いただき、
ピンク色になっていないエリアについては
法務局備え付けの地図に問題がある(例:法務局備え付けの地図がない、現地が地図データと一致しない、地図データに混乱があるなど)地域なのではないか、とのこと。

また、冒頭引用した法務省のページによると、
一般公開されている地図データの更新はおおむね年1回程度に留まるので、最新の情報が知りたければ法務局にあたるのが依然として確実ではないか、とのことでした。

情報をお寄せいただいた司法書士の某先生、ありがとうございましたm(_ _)m

などなど。
登記所地図データの電子公開自体まだ始まったばかりであり、
上で紹介した民間のサービスも「全幅の信頼」とまでは現状いかなさそうですが、それでもこのような動きが出てきている。
大いなる可能性を感じるのは私だけでしょうか。(大げさ?)

少なくとも

  • ログイン不要
  • 地番図がほぼそのまま確認可能
    (おまけにおおまかな地積まで知ることができる)

という点で、2つ目に挙げた地番検索サービスよりも使い勝手は良いように感じます。
法務局に電話で聞かないのであればこれが一番おすすめ!ですね。

4:地元自治体の固定資産税地番図を閲覧する

また、この記事の逆パターン・「地番から住所」の記事の後半で紹介している、
各市町村が固定資産税を課税するために管理している地番図(地番参考図)を見せてもらう方法も有効です。

詳しいやり方は「地番から住所」の記事の後半で解説していますので、興味のある方はどうぞそちらをご覧ください。

びとう
ただ、これが便利なのは京都市のようにインターネットで地番図を公開してくれている自治体の場合だけで、
そうじゃない自治体の場合は役所まで行かなきゃいけないですし、上の3つで紹介したやり方のほうが手っ取り早いのかな、と…。

土地の地番を調べる方法4選のまとめ

以上、この記事では、土地の地番を調べる方法を4つ紹介してみました。
地番から住所を調べる場合と比べると比較的カンタンにできるのかな、とは思います。

最後にまとめとしてその4つの方法をもう一度紹介しておきましょう。

この記事が「この土地の地番が知りたい!」というあなたのお役に立てれば幸いです。


【関連記事】


 相続税や贈与税でお困りの方へ
弊所では代表税理士がすべての業務を直接担当。
税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験を活かし、わかりやすいアドバイスでお困りごとを解決します。 相続税・贈与税でお困りの方へのサービス

この記事をシェアする

この記事を書いた人

税理士 尾藤武英

税理士 尾藤 武英(びとう たけひで)
京都市左京区下鴨で開業している税理士です。
過去に税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。
事務所開業以来、相続税や贈与税の申告、相続税対策、相続税贈与税をテーマとした研修会の講師など、相続税に関する業務を多数行っています。
詳しいプロフィール(運営者情報)を見る
税理士業の日常を綴るブログ