2026年7月1日、令和8年分の相続税路線価(以下「路線価」)が国税庁から公表されました。
全国平均で前年比2.9%の上昇は2010年以降最大となるなど、特に商業地で大きな伸びを見せた今年の路線価。
我が地元・京都でも、
- 商業地
- 京都府全体で前年比7.9%増(上昇率全国3位)
- 京都市全体では同10.1%増
- 住宅地
- 京都府全体で前年比2.3%増
-
京都市全体では同3.6%増
と、地価がいずれも上昇基調にあることが3月の時点で京都府から発表されており、
これが今年の路線価にもそのまま反映される形となりました。
この記事では、そんな上昇が続いた2026年の京都市内の路線価の傾向を掴むべく、
市内の注目4地点(商業地3ヶ所+住宅地1ヶ所)の路線価の動向をまとめてみました。
この記事を書いた人

過去に税理士試験の大手予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。
事務所開業以来、相続税や贈与税の申告、相続税対策、相続税贈与税をテーマとした研修会の講師など、相続税に関する業務を多数行っています。
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京都府下の路線価トップは35年連続で四条河原町北西角
まずご紹介するのは、今年の京都府下の路線価最高地点からです。
今年も路線価トップは京都市下京区四条通寺町東入2丁目御旅町でした。
京都で一番の商業地である四条河原町交差点の北西角。
ちょうど↓下の写真で歩行者信号が青く光っているあたりの場所(某銀行の出張所前)です。

こちらの路線価は1平方メートルあたり911万円。
前年比では79万円のプラスでした。(上昇率は9.5%)
路線価1位は実に35年連続となります。

過去5年の路線価の推移をまとめると↓こうなります。
(スマホの方は右にスクロールさせてご覧ください)
| - | R4 (2022) |
R5 (2023) |
R6 (2024) |
R7 (2025) |
R8 (2026) |
| 路線価 | 6,730,000円 | 6,970,000円 | 7,520,000円 | 8,320,000円 | 9,110,000円 |
| 前年からの 変動率 |
+3.0% | +3.6% | +7.9% | +10.6% | +9.5% |
前年の上昇率には劣るものの、それでも約10%の伸びを見せています。
去年も同じようなことを言いましたが、やっぱり「腐っても四条河原町」。
その時々で流行り廃りこそあれ、京都の商業の中心地はやっぱりここだな、と思わせてくれる動きです。
地価上昇率1位は今年も京都駅八条口
一方、上の表現で言うところの「流行り」に位置付けられるのが、昨年も紹介した京都駅八条口周辺(京都市南区東九条上殿田町)。
京都府の発表によると、こちらは今年も京都府下の地価上昇率第1位となりました。
実はこちら、東海道新幹線の下りホームからも望むことができます。
(って、これじゃちょっとわかりにくいですかね(^^;)

こちらの路線価は1平方メートルあたり439万円。
前年比では79万円のプラスでした。(上昇率は21.9%)

過去5年の路線価の推移はこんな感じです。
| - | R4 (2022) |
R5 (2023) |
R6 (2024) |
R7 (2025) |
R8 (2026) |
| 路線価 | 2,440,000円 | 2,550,000円 | 2,950,000円 | 3,600,000円 | 4,390,000円 |
| 前年からの 変動率 |
▲0.8% | +4.5% | +15.7% | +22.0% | +21.9% |
上で紹介した四条河原町と同じ金額だけ上昇している…と考えれば凄さがわかります。
一昨年あたりから急に上昇している理由は、インバウンド景気はもちろんですが、
それ以上に都市計画の見直し(オフィスやラボの高さ制限が31mに緩和された)が大きいのでは、という話は昨年紹介したとおりです。
京都駅八条口〜九条通りあたりのこのエリアは今年の京都府下の地価上昇率上位3位を独占しており、この流れは来年以降も続きそうな予感がします。
大阪国税局管内で3位の上昇率を記録した伏見大手筋商店街
「流行り」といえばこの場所も突如として注目を集めました。
大阪国税局が公表した令和8年分の大阪国税局各税務署管内の最高路線価で上昇率が管内(=近畿全体で)第3位を記録!としてマスコミで話題となったのが、京都市伏見区新町4丁目(大手筋通)です。

こちらの路線価は1平方メートルあたり60万円。
前年比では9万円のプラスでした。(上昇率は17.6%)

過去5年の路線価の推移はこちら。
| - | R4 (2022) |
R5 (2023) |
R6 (2024) |
R7 (2025) |
R8 (2026) |
| 路線価 | 430,000円 | 440,000円 | 470,000円 | 510,000円 | 600,000円 |
| 前年からの 変動率 |
±0.0% | +2.3% | +6.8% | +8.5% | +17.6% |
上2つに比べると大した金額じゃないように見えますが、
1平方メートルあたり600,000円ということは、200㎡の土地を持っているだけで単純計算で
600,000円×200㎡=1億2,000万円
ですから十分に高いです。
今年急に上昇している要因は何なんでしょうね?
ただ、郊外型のショッピングモールも近隣にある中、こうして地元の商店街が盛り上がっているのは地元経済にとって絶対にプラスのハズ。
是非、今後もこの流れを維持していただきたいものです。
住宅地の路線価トップは11年連続で京都府庁周辺
最後は住宅地の路線価のご紹介です。
京都府下の住宅地の路線価トップは今年も京都市上京区室町通下立売上る勘解由小路町(かげゆこうじちょう)でした。
京都御所と京都府庁のちょうど間、室町通りに面する場所です。
こちらの路線価は1平方メートルあたり63万円。
前年比では4万円のプラスでした。(上昇率6.8%)
路線価トップとなるのはこれで11年連続です。

過去5年の推移を見ると、上昇基調に乗って堅調に上向いてきているのがわかります。
| - | R4 (2022) |
R5 (2023) |
R6 (2024) |
R7 (2025) |
R8 (2026) |
| 路線価 | 520,000円 | 530,000円 | 550,000円 | 590,000円 | 630,000円 |
| 前年からの 変動率 |
+1.9% | +1.9% | +3.8% | +7.3% | +6.8% |
まとめ:依然続く上昇基調。相続対策はお早めにご相談を
以上、この記事では京都市内の2026年の路線価の傾向を、注目4地点の動向を取り上げつつまとめてみました。
「路線価が上がる=良いイメージ」で語られがちですが、
土地を持っている人にとっては、路線価が上がるということはその土地の相続税評価額も上がるということ。
つまり、相続税の負担も増える可能性が高いです。
相続対策などでお困りの方はお早めにお近くの税理士にご相談ください。
路線価は全国どこでも閲覧できます
この記事で紹介したように、路線価は財産評価基準書という国税庁のページから全国どこでも好きな場所を見ることができます。
路線価図の調べ方(探し方)は「相続税路線価の調べ方【図でわかりやすく解説】」という記事で詳しく解説していますので、「自分で探してみたいな」という方は参考になさってください。
また、路線価図の見方についても「相続税路線価図の見方とは?数字や記号の意味を詳しく解説」という記事で詳しく解説しています。
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(過去の実績は↑リンク先をどうぞ) - 事務所の特徴(強みや大切にしていること)













