相続税路線価を調べるには?

今日(平成30年7月2日)、国税庁のホームページで、路線価図をはじめとする平成30年分の「財産評価基準書」が公開されました。

この記事では、今日公開された↑上のページから、自分が知りたい場所の路線価を調べる方法を解説していきます。

ふきだし

将来に備えて、自分の土地にいくらの路線価が付いているか知っときたい!

という方は是非参考にして、ご自身の土地にいくらの路線価が付いているかを調べてみてください!

この記事の運営元:京都市左京区の尾藤武英税理士事務所
税理士試験受験予備校「相続税法」の元講師が運営する税理士事務所です。
わかりやすいアドバイスで皆様をサポートいたします。

【前提】「財産評価基準書」とは?

…と、本題(路線価の探し方)に入る前に、まずは「財産評価基準書」って何?という点について触れておきます。

「財産評価基準書」というのは一般的には全く馴染みが無い言葉ですが、ざっくり説明すると、
今回見ていく「路線価図」や別の記事で紹介している「倍率表」など、
取得した土地が相続税や贈与税の計算上いくらの価値があるのかを求める(=「財産評価」と言います)際に使う資料の総称です。

どんなのが挙がっているのか、列挙してみただけでもこんなにあります。

= 財産評価基準書の内訳 =

【土地関係】
・路線価図
・評価倍率表(一般の土地等用)
・評価倍率表(上記以外)
・宅地造成費の金額表
・鉱泉地の評価
・雑種地の評価
・耕作権の評価
・占用権の評価

【土地関係以外】
・借家権割合
・森林の立木の標準価格表
・電話加入権の評価
・農業投資価格の金額表
・家屋の固定資産税評価額に乗ずる倍率
・伐採制限等を受けている山林の評価

全部、相続税や贈与税の計算をするときに使っていくものばかりです。
その数字は毎年更新され、以下の国税庁のページに直近7年分のものが公開されています。
財産評価基準書|国税庁
財産評価基準書トップページ

【注意】財産評価基準書は年分ごとに分かれています

直近7年間の各年分のものが公開されている理由は、
財産評価基準書は、相続や贈与が発生したその年分のものを使う必要があるからです。

つまり、平成30年中に亡くなった人の相続税の計算をするためには、「平成30年分」の財産評価基準書(の中にある路線価図や倍率表など)を使います。

同じように、平成29年中に死亡なら「平成29年分」、28年中に死亡なら「28年分」の資料を使って計算します。

財産評価基準書のトップページは最新年分(今なら平成30年分)が表示されていますので、
過年度の路線価図を探したい場合、まずは↓このように、バナーの中の見たい年分をクリックしてください。
過年度の路線価図を見たい場合は各年分をクリック

路線価図を探す際は、まず「いつの年分の路線価図を見たいのか」を間違えないように気を付けましょう!

弊事務所周辺の路線価図を探します

というのを踏まえつつ。
では、上の財産評価基準書のトップページから、最新年分(平成30年分)の弊事務所周辺(住所:京都市左京区下鴨夜光町)が載っている路線価図を実際に探してみます。

1:探したい土地の都道府県を選択

まず、トップページから探したい都道府県を選択します。
財産評価基準書トップページ

選択の方法は2種類あって、地図から選ぶのと…、
地図から京都府を選択

リストから選ぶのの2つです。(下にスクロールした先にあります。)
どちらを選んでも、向かう先のページは同じです。
リストから京都府を選択

2:目次の中から「路線価図」を選択

クリックすると、都道府県別の財産評価基準書の目次が出てきます。
いろいろあがっていますが、下は一切無視して、一番上の「路線価図」をクリック。
一番上の「路線価図」をクリック

3:市区町村を選択

すると、市区町村の名前がずらっと出てきます。
この中から、自分が探したい土地の市区町村名を選びます。
今回は「京都市左京区」をクリック。
市区町村のリストから「京都市左京区」をクリック

探したい土地の市区町村名が無かったらどうする?
路線価は日本中にある全ての土地に付いているわけではなく、主に市街化区域内の土地に限られています。
上のページのリストに名前が無い場合、その土地は、路線価以外の方法で相続税評価の計算をするということです。

その場合、各自治体が土地に付した固定資産税評価額に一定の倍率をかける「倍率方式」というやり方を使います。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
相続税の倍率方式とは?計算方法から倍率表の見方まで徹底解説します

4:地名(町名など)を選択

そして出てきた画面で、お次は地名(町名)を選びます。
ここで地名を選ぶ

ここからの探し方は2種類あります!

地名のリストから探す

1つ目は、このページにずらっと挙がっている地名のリストから探したい土地の名前を見つける方法です。
京都市左京区内のすべての町名のリストが五十音順で並んでいるので、この中から「下鴨夜光町」を探します。
地名のリストから「下鴨夜光町」をクリック

地図から探す

もう1つ、地図から探す方法もあります。
このページの冒頭に(わかりずらいですけど)「この市区町村の索引図ページへ」というリンクがあるので、ここをクリック。
「この市区町村の索引図ページへ」

すると、「索引図」という名の地図が出てきます!
索引図のページ

この地図から、探したい場所をクリックすればOK。
探したい場所をクリック

土地勘があって地図が読める方の場合、こっちの方が探しやすいかもしれませんね。

5:探したい場所が載っている路線価図に到着!

こうしてクリックした先に、やっと探し求めていた路線価図が現れます!
目的の路線価図登場!

「周辺の路線価図にたどり着いちゃった!」という場合
探したい場所じゃなく、その周辺の路線価図に行き着いちゃった場合、↓画面左のフレームの中に「接続図」という欄があるので、ここから目的の場所に飛ぶことができます。
左フレーム内の「接続図」から目的の路線価図を探す

↓こんなのですね。
接続図

ある程度土地勘がなければ使えないかもですが(かくいう私も結構苦労します。特に遠隔地の場合(^^;)、ここをクリックしながら、目的の場所が載っている路線価図を探してみてください。

路線価図の見方は?(詳しくは別記事にて)

↓こちらが弊事務所周辺の路線価図です。
弊事務所周辺の路線価図

アップにすると↓こんな感じ。
縦方向や横方向に走っている道路に付いている「340D」とか「350D」とかいう符号の「340」「350」という部分がその路線(道路)に付いている路線価です。
アタマの数字が路線価(千円単位)

路線価は1㎡当たりの価額を千円単位で表示しています。
ということは、340なら340,000円、350なら350,000円が1㎡あたりの単価で、それに実際の地積をかけたら土地の相続税評価額(相続税の計算上の土地の値段)が出ます。

【具体例:路線価340,000円の道路に接している200㎡の土地の場合】
340,000円×200㎡=68,000,000円

ザックリ計算でこんな感じでしょうか!
(※実際の相続税評価額の計算はもっと複雑ですが、だいたいこれぐらいとお考えいただければ)

より詳しい計算方法は以下の記事にて解説しています。
相続税の路線価方式とは?計算方法から路線価の見方まで徹底解説します

年1回の路線価公開を機会に土地の相続税評価額を意識しよう

というわけで、この記事では自分が知りたい場所の路線価を探す方法を解説しました。

土地には4つも5つも値段があって、その状態を「一物四価」とか「一物五価」とか言ったりします。

そのあたりは以下の記事にて解説しています。
基準地価とは。公示価格や路線価との違いはどこにある?

相続税の計算で出していく「相続税評価額」もそれら土地の値段の一種です。

相続税や贈与税の計算をするときにしか意識しない数字なので、これまでは「あんまり馴染みがないなぁ」という方も多かったのですが、
平成27年から相続税の基礎控除が4割も引き下げられたことに伴い、
土地を持っている人については相続税は切り離せない存在になりつつあります。

上の例で挙げた68,000,000円の土地をお持ちの方だと、ほぼ、相続税の申告は必要でしょうし…。
(税金がかかるかどうかはまた別の話なんですが、申告しなきゃいけないのはほぼ確実かと。)

路線価は、毎年7月の上旬に財産評価基準書のページでその年分の数字が公表されます。
年1回の路線価公表を、
・自分の土地にいくらの路線価が付いているのか
・自分の土地の相続税評価額はいくらなのか
を調べる良い機会にしてみてはいかがでしょうか。

・路線価を使った宅地の相続税評価の方法を解説しています。
相続税の路線価方式とは?計算方法から路線価の見方まで徹底解説します

・路線価がいくらになるかは事前にある程度予想できますよ、という話の紹介です。
相続税路線価は公示価格の約80%。公開前でも目安の数字は予想できます

・「地番はわかるけど土地がある場所がわからない…。」という場合の解決方法を紹介しています。
地番から住所や土地がある場所を調べる方法

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