【税理士事務所開業10周年】独立以来続けてきた5つのこと

【事務所開業10周年】独立以来税理士として大切にしてきたこと

弊所は2025年9月16日に開業10周年を迎えることができました。
【御礼】事務所開業10周年を迎えました

この記事では、そんな私の10年間の振り返りとして、
2015年の独立開業以来、税理士として続けてきたこと(大切にしてきたこと)を語ってみます。

大切にしてきたのは以下の5つです。

▼この記事の内容はYouTube動画でもご覧いただけます▼

この記事を書いた人


税理士 尾藤武英
税理士 尾藤 武英(びとう たけひで)
京都市左京区下鴨で開業している税理士です。
過去に税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。Macユーザーで会計ソフトはクラウド推し。
事務所開業以来、自作ホームページ(ここ)や各種SNSなど、ネット上での情報発信にも力を入れています。
詳しいプロフィール(経歴や活動実績など)
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1.誠実でいる

1つ目は誠実でいることです。
誠実な仕事をする、誠実な人間である、ということですね。

実は、この言葉自体は開業当時から意識してきたわけではありません。
ただ、このブログを読んでいただいた方(お客さんや同業者など)から

ブログを読んでいると、びとうさんって凄く誠実な感じがする。

と言っていただく機会が意外と多くて。

「そうなんや。じゃあそこを大切にしてみようかな。」
と、いつからか意識するようになりました。

過去このブログでは、自分の価値観についていろいろと発信しています。
関連記事仕事で厳守を心掛けている3つのこと。期限、時間、そしてお金
関連記事社会の構成員として。ルールやマナーは守る&そんな手助けとなる仕事を
関連記事どんな仕事であれ、お金を貰う以上はプロ意識を持ってやる

また、今年の夏には、とある同年代写真家の炎上劇をきっかけに、
「事業に関して大切にしている3つの心掛け」についても↓ラジオで語りました。

これらすべて、一言でひっくるめると「誠実でいる」ということなのかな、と。

税理士という仕事は信用第一ですし、
税理士に限らず、一(いち)事業者としても、誠実に仕事をすることは大切であると思っています。

目の前の人は自分の鏡。不誠実な人を寄せつけないためにも自分を律する

また、巷でよく言われる話として、「目の前の人は自分を映す鏡である」というのがありますよね。

私自身の話でいうと、
弊所にはたまに「自分がお客さんとして求めていない人」が問い合わせてくることがあります。
具体的には、納税意識が低い人、他責志向な人、簡単に嘘をつく人、時間やお金にルーズな人など。
一言でいうと「不誠実な人」であり、私自身、こういった人を相手にサービスを提供することは控えています。
(今年も何件かそういった人からの問い合わせがありましたが、すべてお断りしました。)

自分自身の「人としてのあり方」が目の前の人に現れるのであれば、
そういった人を寄せつけないためにも、
まずは自分自身がそういった人間にならない=誠実であることが最も大切。

これから先も、この気持ちは持ち続けていきたいなと思っています。

2.情報発信を続ける

2つ目は情報発信を続けることです。

私は2015年9月に独立しましたが、その時点ではお客さんゼロの状態でしたので、
まずは「ここに税理士がいますよー」と世の中の方に呼びかけることから始めなければいけません。
そのために開設したのが税理士事務所のホームページ(ここ)であり、このブログでした。

幸いにして、私は2000年代の初頭に趣味のホームページを運営していた過去があり、
今このブログ(兼HP)で使用しているWordPressというCMSこそその時点では知らなかったものの、
ホームページを自作すること自体に抵抗心はなかったです。

なので、まずは開業と同時にホームページ・ビルダーを使ってホームページを自作して、
その2ヶ月後、2015年11月にはWordPressへ移行。
それと同時にブログを開設…と、自然と情報発信の道へと足を踏み入れていったわけです。

今は

と、さまざまな形で情報発信を続けています。
元々はここのブログのみでスタートしましたが、時代の流れとともに媒体が増えていきました。
10年前なんて、今みたいに「YouTubeで発信する」なんて考えられませんでしたし。

とはいえ、手段は増えても、今でも「このブログが基盤である」ことには変わりません。
ここを軸にすべての発信があるイメージです。

私は営業の手段として紹介を重視しておらず、今いるお客さんも大半がネット経由です。
そして、ネット経由だからこそ、自分と合う方・自分が求める方に来ていただけています。
もし独立以来情報発信に力を入れていなければ、果たして今のようなお客さんに出逢えていたかどうか…。

10年間コツコツブログで情報発信を続けてきたからこそ今の自分があると思っていますし、
これからもこれを続けていきたいです。

「毎日ブログを書く税理士グループ」に入っていた時期もあったけど…

ちなみに、私が独立した当時は「ブログは毎日書くべし」という考え方が主流で、それを唱える教祖的な税理士を中心としたグループが存在し、
私も2017年の夏頃まではそういった人たちと仲良くさせてもらっていました。
(その頃は私も毎日ブログを更新していました)

ただ、そのメンバーの何人かとセミナーを共催した際にモヤる事件があり。
また、

  • 本来手段であるはずの「ブログ毎日更新」が目的になっている
  • そんなブログを見ているのは同業者ばかりで、所詮同業者向けのファンビジネスに過ぎない
    (同業者から「先生のブログのファンなんです」と言われた際にキモいとしか思えなかった)

といった点にも疑問を感じ、結果、そのグループから脱会(って、言い方が宗教笑
そのグループの代名詞である「毎日更新」も捨てて、以後、必要な都度必要なものを更新するスタイルで発信を続けています。

背伸びをせず地に足をつけた発信を(発信も誠実に)

あと、情報発信においても先ほど挙げた「誠実でいること」は大切だと思っています。
背伸びをしない。
また、自分自身を「凄い人だ」と大きく見せようとしない。

税理士が書くブログやYouTubeで私が苦手なのが、
「こうしないとあなた困りますよ!」
みたいな煽る発信をするやつです。

「こうしないと損だ!」
「この制度がいいんだ!」
「この節税方法を知らない人は●●!」
といった軽い(ある意味無責任な)表現は控えて、
発信においても誠実であることは意識し続けていきたいですね。

3.とりあえずやってみる

3つ目はとりあえずやってみること。
これも、事業者としては大切な姿勢ですよね。

私は大学卒業後は一般の会社で働き続けて、36歳のときにはじめてこの業界に入りました。
そして、2年弱の実務経験のみで39歳のときに独立開業。

ある程度の知識はあっても、
この業界における経験が圧倒的に不足していることは自覚していたので、
何事においても「まずはやってみること」を大切にしていました。

もちろん、その結果
「あ、こいつらは自分の労力を搾取しようとしているだけだな」
と感じた↓こんな人(や集団)とは距離を置いたりもしましたが。
関連記事仕事やスキルを「タダでやってよ」という要求とどう闘うか

ただ、それもすべては経験しないとわからないことですから。
避けているだけでは仕事の幅も広がりませんからね。

「これは1回経験しておいた方がいいな」と思ったことや、
少なくとも「これは嫌だな」と感じないことについてはすべて、
基本的に「とりあえずやってみる」の精神で、経験してみるようにしていました。

【ただし】今後は「なんでもかんでも」とはいかないかも

ただ、その精神で10年やってきたものの。
今は次のフェーズに行くべき時期にきているのかな、と感じています。

10年やって(まだ経験していないことはもちろんあるものの)とりあえずひととおり経験した感はありますし、
何よりも、この業界って「頼みやすい人に頼む」という悪しき慣習があります。

いろんな場に八方美人に顔を出して「やりますよー」ばっかり言ってると、
同業者関連のいろんな役が無限に回ってきます。
それで自分のお客さんに時間が割けない…なんてことになったら本末転倒ですからね。

↓以下のラジオでも以前言いましたが、

自分がサービスを提供する相手はあくまでもお金を払って仕事を頼んでくれるお客さんですから。
税理士登録をして活動する以上、業界への一定の貢献は必要ではあるものの、
自分のスキルや経験を都合よく利用しようとする人間のために限られたリソースを過剰に割く必要はない。

もちろん、10年といっても「たかだか10年」なので、
税理士として経験していないことはまだまだたくさんあります。
なので、そういったことには貪欲に「とりあえずやってみる」の精神で今後も挑む、と。
ただ、安請け合いはせず、便利に使われることに対してはきっちりとお断りをしていくべき、と考えています。

4.偉そうにしない

4つ目は偉そうにしない、です。

「税理士だからって勘違いしないようにしよう」
「税理士だからって偉そうにしない」

というのは、独立当初から意識をしてきました。

というのも、独立前の時点から偉そぶってる税理士の痛い振る舞いの数々を目にしていたからです。

その代表例が、私に独立を決意させてくれたとある勘違い税理士です。
どんなことがあったのかは独立1周年のときに書いた↓以下の記事をどうぞ。
関連記事個人事業主として初めて迎えた「独立記念日」

このほかにも、Facebookで「オレは世の中へのご意見番だ」と言わんばかりに毎日講釈を垂れ流し
その内容が大変不快だった地元の大物税理士なんてのもいました。
(YouTube動画ではその不快な内容も喋ってますので興味のある方は動画もどうぞ(笑))

これらすべて、「オレは税理士だ。なんか文句あるか?」という思考の現れでしょう。
長年税理士をやって周りから「先生先生」と言われ続けると、人って勘違いするんだなぁ、と。

こういう見苦しい「勘違い人間」には絶対にならないようにしよう。
そう心に決めて独立開業をし、以後、10年間活動を続けてきました。

もちろん、仕事をしている以上常にいい人で居続けるというのは難しいです。
税理士という仕事の特性上、ルールやマナーを守れない人には強く言わなきゃいけない場面もありますし、
こっちのことをなめてかかってくる人に対してはそもそも社会人として応ずべき態度というものがある。
税理士である以上、「あの人って『いい人』よね」だけでずっといくことは難しい。

とはいえ、なんの落ち度もない相手に対して「求められてもないくせに」「自ら」偉そうな態度を出す必要はないハズです。
それをされたときに相手がどう思うのか。
人の気持ちを考える。自分がされて嫌なことはしない。
ここは自分自身肝に命じて、今後も生きていきたいなと思っています。

びとう
てか、そういう思考の「勘違い税理士」ってホントなんとかなりませんかね…。(してやりたいわぁ

5.健康でいる

最後は健康でいることです。

過去に記事にもしていますが、私は独立開業の1年前である2014年にストレスで体調を崩し、当時勤めていた税理士事務所を退職。
約1年ほど、働けずに休養していました。
関連記事ストレスで体調を崩しているあなたへ。その苦しみはいつか良い経験に変わる
関連記事7年目にしてようやく実現した古巣との「円満退職」

そうした時期を経験しての(いわば回復途上での)独立開業でしたので、
開業時の一番の目標はとにかく「健康に働くこと」
健康に働き続けることをまずは目標にしていました。

ですから、当時も今も意識をしていることは、とにかく「無理をしない」
体調最優先で、体に負担がかかるようなことはなるべくしない。

睡眠時間を何よりも大切にしていますし、
無駄な呑み会にはなるべく行かないようにしているのも健康維持のため。

弊所は一応外向けには営業時間を出していますが、それも10時〜と、朝は遅めに設定していますし、
なにより、自分自身、あまり営業時間を意識して動いていません。
呑み会があった次の日など、体調が整わないときは朝ずーっと寝っぱなし、なんて日もありますし。

びとう
私は従業員を雇っていませんが、
「営業時間に縛られたくないから」というのもその理由の1つです。
「10時になったら職員さんが来ます」とかだったら、私自身も10時までには身支度を整えて…なんてやらなきゃいけないですが、それが無理な日もあるので。

 
昔、某大手予備校で講師をしていた頃(31歳〜36歳まで)は
徹夜で授業の準備をして次の日朝から晩まで授業、またその次の日も朝から授業(しかも毎日京都から大阪まで通勤して)とか、今思うと本当にメチャクチャなことをやってましたが、
34〜5歳ぐらいからは体力的に本当に厳しかったですし、
その頃にはすでに「無理が効かない体」になっていました。

改めて言うまでもないことですが、個人事業主は体が資本です。
私はあと数週間で50歳になってしまいますが、
これからの10年間、60歳を迎えるまでのこの10年をパフォーマンス高く働き続けようと思えば「健康でいること」が何よりも大切ですし、
この歳になると、それは黙って生きていて勝手に降ってくるようなものでもない。

「そのためにできることだったら何でもやる」
ぐらいの強い気持ちで、これからも過ごしていかなきゃいけないなと感じている今日この頃です。

まとめ:感謝の気持ちを忘れずにこの先の税理士生活へ

などなど、この記事では私が独立開業以来税理士として続けてきた・大切にしてきたことを5つ紹介してみました。
最後にもう一度その5つをまとめておきましょう。

これらの決心を胸に、なんとか10年間走り続けることができました。
これからも、人生何年続くかわからないですが、税理士を続ける限りはこれらの気持ちを大切に過ごしていきたいと思っています。

そして、10年後や20年後、30年後にこうした区切りを迎えることができた暁にも
今回のような「いい振り返り方」がしたいですし、
あとから振り返ったときに「ここが良かったな」と思うところを1つでも多く残せるような税理士人生を送っていきたいですね。

この10年、いろんな方に支えていただき、事業を続けてくることができました。
これから先は、これまでに積み上げたこの経験を、少しずつ、何らかの形で支えていただいたお客さんにもお返しをしていきたいなと、今はそういう気持ちです。

この10年、本当にありがとうございました。
そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。


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 京都の税理士・尾藤武英税理士事務所
代表税理士がすべての業務を直接担当。
元予備校講師の経験を活かしたわかりやすいアドバイスでお困りごとを解決します。
オンラインでもお受けしていますので、お住まいの地域問わずお気軽にどうぞ。  

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税理士 尾藤武英

税理士 尾藤 武英(びとう たけひで)
京都市左京区下鴨で開業している税理士です。
過去に税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。Macユーザーで会計ソフトはクラウド推し。
事務所開業以来、自作ホームページ(ここ)や各種SNSなど、ネット上での情報発信にも力を入れています。
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