「相続税の申告のしかた」は相続税申告書の書き方を知るのに便利

「相続税の申告のしかた」は相続税申告書の書き方を知るのに便利

「ちょっとした相続なので税理士に頼まず自分で申告したい」
という一般の方も。

「相続税の申告書はたまにしか作らない」
という税理士(とその事務所職員)も。

相続税の申告書を作るなら、国税庁が出している「相続税の申告のしかた」は要チェックです。
年に何度も相続税の申告書を作る私も、申告書を作る際は必ずこの書類に目を通すようにしています。

びとう
びとう
【この記事は私が書きました】
税理士・尾藤 武英(びとう たけひで)
京都市左京区で開業している税理士です。
過去に税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。
事務所開業以来、相続税や贈与税の申告、相続税対策など、相続税に関する業務を多数行っています。
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「相続税の申告のしかた」とは?

「相続税の申告のしかた」は国税庁のホームページの中にあるコンテンツの1つです。
毎年更新されていて、今は「令和2年分用」が公表されています。
相続税の申告のしかた(令和2年分用)|国税庁

この「相続税の申告のしかた(令和2年分用)」は、令和2年4月1日現在の法令等に基づいて作成しているもので、原則として、令和2年1月1日から令和2年12月31日までの間に亡くなられた人に係る相続税の申告のしかたなどについて説明したものです。

引用元:国税庁「相続税の申告のしかた」表紙裏「はじめに【必ずお読みください】」

とあるように、相続税の計算方法から申告書の書き方やその提出方法まで、
相続税の申告に関するありとあらゆる情報がこと細かに解説されています。

全部目を通すのは大変ですが…

「こと細かに」と書きましたが、コレ、本当に細かいんです。
どんな情報が載っているのかをざっくり紹介すると↓こんな感じになりますが、

ページ数を見ていただくと、「相続税の申告」という項目は66ページもあります。
ここなんかは、基本的な情報からあまり使わない枝葉末節な規定まで分け隔てなく載っているので、全てに目を通すのはしんどいです。
(私も全部読んだことはありません。というか、読む気しないです(^^;)

ただ、「これは使えるなー」と思う部分も中にはあるんです。
それが、↑で5つ目の項目として挙げている「相続税の申告書の記載例」のコーナー

申告書の記入例が見れるのは便利!

相続税の申告書はクセのある様式が多いので書き方の難易度も高いんですが、
「相続税の申告書の記載例」のコーナーを見てみると。

「相続税の申告のしかた」に記載されている第1表の記入例「相続税の申告のしかた(令和2年分用)」77ページより抜粋引用

このように、相続税のすべての申告書の記入例を、注意点の解説を添えて載せてくれています。

【例】第11表の場合

相続税の申告書を作る場合に必ず書く書類でありながら、書き方がややこしいのが第11表(相続税がかかる財産の明細書)です。

「『種類』『細目』『利用区分、銘柄等』の欄にはそれぞれ何を書けばええんやろ?」
と迷うこともしばしば…。

そんなときは、ここの記入例を確認します。

ほうほう、宅地はこのように記入するのか、とか。

「相続税の申告のしかた」に記載されている第11表の記入例「相続税の申告のしかた(令和2年分用)」93ページより抜粋引用

家屋の構造は「利用区分、銘柄等」の欄にこのように書けばいいのね、とか。

「相続税の申告のしかた」に記載されている第11表の記入例「相続税の申告のしかた(令和2年分用)」93ページより抜粋引用

「その他の財産」の欄はこんな感じで書けばいいのね、とか。

「相続税の申告のしかた」に記載されている第11表の記入例「相続税の申告のしかた(令和2年分用)」96ページより抜粋引用

これを見れば迷う点もかなり解消されるんじゃないでしょうか。

ちなみに。
「種類」「細目」「利用区分、銘柄等」の欄にそれぞれ何を書けばいいのかは、↓このように表にしてまとめてくれています。

申告書第11表の取得した財産の種類、細目、利用区分、銘柄等の記載要領「相続税の申告のしかた(令和2年分用)」106ページより抜粋引用

びとう
びとう
ただ、記入例の中に記載されている金額は鵜呑みにする必要はないかな、と思います。
家財道具なんて250万円とか書いてありますが、一般的な家庭で家財道具で250万円も計上するケースなんてほぼ無いし…(^^;

どんな財産に相続税がかかるかを詳しく解説しています。
相続税はどんな財産にかかる?【本来の財産とみなし相続財産】

「相続税の申告の際に提出していただく主な書類」も確認できます

また、「記入例」のコーナーでは、相続税の申告の際に提出が必要な添付書類のリストも載せてくれています。

相続税の申告の際に提出していただく主な書類「相続税の申告のしかた(令和2年分用)」107ページより抜粋引用

こちらも、「どんな書類を申告書に添付して出さなあかんのやろ?」という場合に大変便利です。
(提出前には漏れが無いか必ず確認を!)

相続税申告書に添付可能な「法定相続情報一覧図」の取り方を解説しました。
法定相続情報一覧図を自分で取得する方法

まとめ:「相続税の申告のしかた」は相続税申告書の書き方を知るのに便利!

このように、「相続税の申告書の記載例」は実際に相続税の申告書を書く際にかなり使えます。
ここを見れば、「申告書のここには何をどう書けばええんやろ?」
という疑問もかなり解消されるのでは、と思います。

びとう
びとう
私もいつでも見れるようにこのコーナーは印刷して手元に置いています。

敵を攻める(?)ためにはまずは敵を知ることが大切。
敵が出してくれているヒントを最大限活用しましょう。
ここに載っているとおりに書いた申告書を出せば、
それだけで、「こいつわかってるな」って感じで、出した申告書に対する印象も良くなるかもしれませんし。

以上、「相続税の申告のしかた」は相続税申告書の書き方を知るのに便利!というお話でした。
「相続税の申告のしかた」、是非活用してみてください。
相続税の申告のしかた(令和2年分用)|国税庁


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相続税の計算の流れを詳しく知りたい!という方におすすめの記事です。
相続税の計算の流れとは?申告書第1表を使って解説します

この記事を書いた人

税理士 尾藤武英
税理士 尾藤 武英(びとう たけひで)
京都市左京区下鴨で開業している税理士です。
過去に税理士試験の予備校で相続税を教えていた経験から、相続税が専門分野。
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